サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

2016年の再現性の危機

科学者たちの間で、p値の本来の意味が見失わなれた。

グッドハートの法則「ある統計的指標が目標として採用されると、その指標は指標としての価値を失う」

あるいは予算圧力や成果主義など強力な締め付けで研究が形骸化している。

実際になにが起きたかはスチュアート・リッチーの「Science Fiction」(ダイヤモンド社)が詳しくおもろしく、危機感にあふれる。

中心となる問題のp値ハッキングについては、下の資料がイメージしやすいでしょう。

 

【参考文献】

 

p値ハッキングと超心理学

なんでも2016年に行われた大規模な調査は専門の研究分野で再現性の危機があると答えた割合が4割近かったそうだ。

心理学の分野で有名なスタンフォード牢獄実験など著名な実験も疑われている。

人文系だけでなく生物、医学、工学など自然科学系でも疑わしい研究結果がやまほどあるという指摘がS.リッチーの話題作にまとめられている。典型的手法がp値ハッキングだ。その概要は添付のリンクを見てほしい。

 ここでは、超心理学の真面目な研究が排除されて、(通常)心理学の著名で疑わしい研究がまだまだ一般に受け入れられている、その非対称性を指摘したい。

 統計的に有意な研究はいくらでも超心理学にはある。再現もできたものもある。だが、やはり科学の反中からは排除される。これは「観測事実」による実証性とか、統計検定が真偽判定になるとかいうものとは別次元なのだ。よって立つところの先験的な前提が「超心理学」と「通常心理学」を分け隔てている。哲学的基盤の差なのだ。

 得体の知れない相互作用を扱わないというのは、科学の制約なのだろう。

 でもプラセボ効果はこの反例になりはしないか?あるいは統合失調症のバイオマーカーがないなどは。「得体が知れる=物理的あるいは生理的基礎がある」とすれば、それは「精神」なるものを認めないことになるのだろう。

 そこは外野からみて、どうもスッキリしないのだが。

 

【参考文献】

日本のO女史の事例も参照されてました。


www.youtube.

 

 

 

Maxwellの悪魔*情報熱力学による生命像

 シュレディンガーが「生命とは負のエントロピーを食う」と言ってから100年。より精密な生命の熱力学的解釈が生まれています。

 情報処理を熱力学に組み込んだ「沙川・上田の不等式」は生命現象の解明に一歩踏み込みました。

 

 

参考文献

 

 

 

光の共和国:オランダの科学とASML

 オランダの超優良企業ASMLは半導体製造装置で有名です。露光装置で独占的な技術を誇っています。それは一朝一夕で生まれたわけではありません!

 

 

 

 

記憶力の強化に関するトポスとクロノス理論素描

 デジタルメディアは便利ですが、それは「表層的」です。記憶を呼び覚ます力ではアナログな媒体に及ばないことが多い。古いものは古びることで共に生きている感覚を私たちにもたらします。

 場所の記憶も同じ作用をします。母校の建物を再訪したり、行きつけの店での体験は五感を刺激するものです。

 懐古はルーチン化により矮小になった体験を打破する働きがあるのではないでしょうか? 懐メロも時間(クロノス)感覚を呼び覚ますのではないでしょうか?

 そのロジックをまとめてみました。