農林省の「世界の穀物需給及び価格の推移」によれば、2021年になって食糧価格は急速に値上がりを始めている。そのサイトのPDFの抜粋を示す。
コロナからの回復と世界各国の消費意欲=食欲の上昇は不可避なので、2008年来の食糧の高騰と危機になるだろう。
しかし、コロナがこなくとも世界の食糧需給は脆弱性を抱えていた。
識者の意見を集約すると下図のような構造になるだろう。
赤線は直接的な関連性を示し、青線は間接的な相関を意味している。
これまで食糧消費の増大に応じるかたちで生産は増大してきていた。農地面積やその生産性は次第に頭打ちになっていてることはレスター・ブラウンなどが数年前から警告していた。
今後どうなるかだろうか?
確実に言えるのは、高波のように数年ごとに高騰する。それが高止まりするようになるのだ。やむことのない食糧価格の右肩あがりが続くのだろう。
【参考文献】
レスター・ブラウンの警告がじわじわと現実化する。
21世紀の大量食糧消費社会の図式はポール・ロバーツが取材していた。