サイエンスとサピエンス

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楽観主義者は最適化を光の世界で考える

 楽観主義はoptimismだが語源を考えると最適性の英語optimalと関連している。

もちろん、最善世界を考えたドイツの哲学者ライプニッツの思想がその底流にある。

それを悪意を込めてからかったのが、フランスの偉大な文豪ヴォルテールである。

多忙な現代人はその小説『キャンディード』をひも解くことはないだろう。

主人公のパングロス先生は楽観主義であるあまり、滑稽で悲劇的な人生をおくる。

 20世紀の作曲家バーンスタインは『キャンディード序曲』を残してくれた。だが、同じ作曲家の『ウエストサイド物語』のほうが親しみがある。

 

 ライプニッツの思想がこのようなかたちで現代人に関わっているのを知るのはうれしい。

 そして、ひかり、だ。光は最短経路をとおる。

 フェルマの原理だ。

 つまり、経路が最適化(最短時間の経路になる)されているのだが、それを取り扱うのが光学=Opticsになる。

  optという語根が含まれるのは偶然の一致ではあるまい。optionと関係するかどうかは任意選択の範疇にある。

 ここらでズボラはやめて、英和辞典にあたってみよう。

opt は選択するを意味する。optionの筋が通る。他方、optics=光学は眼を表すopticから生じたらしいことがわかる。 

 「選択する」と「眼の」の共通のoptとは何なんのだろう。どうやらoptativeがヒントになるのではないか? 願望を意味するoptative。これは願いを込めて求めること、欲しいという言うまなざしとなるのではないだろうか?

 

 

 

 

 

 

 


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