サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

最近の不可測な津波2件と防災科学の知識

ここのところ、到達時間と規模が読めない津波が起きている。
今年、7月のカムチャッカ半島の巨大地震による津波と、22年1月のトンガ沖海底火山による津波がそれだ。波動の伝達メカニズムが未解明なためで警報システムにモデルが組み込めれていないためであろう。その後、トンガ沖ケースの解明は同年5月に防災科研により発表されているが。

 

www.jma.go.jp

 

2022年1月トンガ噴火に伴う地球規模の津波発生と伝播メカニズムを解明 —火山噴火による新しい津波研究が必要に—|2022年度|報道発表|最新ニュース|防災科研(NIED)


過去の経験及び国土の強靭化と減災、それに予報は重要なことであり、市民もそれを知らねばならない。
下の本はその分野の最新の良質な解説本である。
ただ~、300頁で4200円は普及の障碍だろう。販売数が余りに少ないせいで、この価格になるのだろう。読者層も薄くなっているためだ。専門家しか読まないのかなぁ。
DARTシステムが太平洋やインド洋の津波警報システムの基礎になっていることや1755年のリスボン地震の話しなどが興味深いのではあるが。

 それと小惑星エルタニンの太平洋への激突のシナリオと太平洋戦争中のアメリカ軍の人工津波研究がなんか怖い。小天体の衝突確率は極めて小さいだろう。でも後者の研究の悪用で海底の核爆発で人工津波を起こさせることはかなり現実味がありそうだ。

 その報告によれば海岸から8キロ沖合で200万㎏の爆発で破壊的津波を起こせる。最大波高30mの津波も可能なのだとか!

TNT2キロトン相当であり、広島型原爆が15キロトン、長崎型原爆が21キロトンであることを考え合わせれば、旧式の原子爆弾津波が起こせるわけだ。ヤバい!

 核爆弾なんてウンザリなものを創り出した人たちに思いっきり愚痴りたくなる。