サイエンスとサピエンス

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アメリカ富裕層の健康リスク

 周知のように格差社会アメリカでは所得に応じて健康リスクが大きな差がある。

低所得層は肥満率が高く、健康状態も悪いとされる。富裕層は逆に健康な体形に近く、健康的である。平均寿命も健康状態に応じている。

 しかしながら、富裕層はそれほど健康であるわけではないようだ。

米国人富裕層の死亡率は欧州の貧困層と同程度だった」という研究結果が報告されている。

medical.nikkeibp.co.

 

 これに関して、アメリカの富裕層はゲーティッドコミュニティを形成していることを指摘する専門家もいる。不健康で病原体のキャリアである人びとを遠ざけるような街づくり、あるいは閉ざされたお屋敷街に住むわけだ。そうすれば家族も含めて、健康的に生活でき犯罪からも身を守れる、一挙両得というわけだ。

 だが、隔離したとて様々な公共サービスや家事労働、清掃作業などは非富裕層に依存せざるをえない。たとえば、疫病に関するリスクなどは見かけだおしということになろう。

 我々は、ここでエドガー・アラン・ポーの『赤死病の仮面』という短編小説を想起しておくべきだろう。富裕層の日常生活は非富裕層なしには維持できないがゆえの恐怖の物語りをアメリカ草創期に幻視したポーの想像力には一目おきたい。