目新しいことではないですが、科学の分野での発見は著しくICT(情報通信)革命がコアになっています。
最近に気がついたのは三つの分野の例
1)宇宙観測が広大な光年をまとめて処理できることになった。例えば銀河系の恒星の位置と運動をまとめて観測して、銀河系内恒星の運動シミュレーションモデルを再構成するなんて、当たり前にできる
2)腸内細菌叢の話題は妙に健康面で気になるところだけれど、あれも日本人研究者がメタゲノム解析を始めたのが起点のようだ。人間の腸内の細菌のDNAをまとめて解析する。1000種類の菌のゲノムセットを比較するのだから、ビッグデータサイエンスだ。
3)考古学者や人類学者は規模の大きな遺跡や洞窟を三次元測定によりまとめてデジタル化する。3次元デジタルマッピングで数百種におよぶ洞窟壁画をふくめて仮想空間で再現できるもとしている。
さて、こうしてみると科学がいかに個人的能力や才覚から乖離してきているかがわかる。コツコツと地道な研究を紙と鉛筆で積み上げるやり方は、過去のものとなってしまった感がある。新規性がある発見は計算パワーの補助なしには困難になっているのかもしれない。
20世紀後半にバズワードになった巨大科学とは趣きが異なる。延長線上にあるいえるかもしれないが、ある種の危うさも感じる。昨今のAIが研究補助に不可欠になるからだ。すると人の知能の産物なのかAIの生成物なのか、区別がつかなくなるなろう。
そのうちAIによる貢献が人の貢献を凌駕する時代になってしまうかもしれない。