アボガドは原産地のことばで「睾丸」を意味するものがなまったらしい。そういえばそれらしく見えなくもない。両方ともシワだらけだ。
この器官がシワだらけなのは熱の放射効率を上げるためだろう。
また、この器官がそっくり外にぶら下がっているには、ワケがある。冷やさないと精子の奇形率が増え、さらには増精力までが落ちるのだという。夏場は精子の数が減退し、男性は車椅子生活やタクシードライバー職でも、そのリスクにより深く直面しているのだとか。長時間サウナで精子は全滅するという恐ろしい噂もある。前にも言ったけど温暖化効果でオトコは弱くなるかもしれない。
その間接的証拠を統計から拾った!
昭和60年から平成12年度(5年毎)までの月別の出生数だ(統計局webより)
ご覧のように6月がいつも低い。10ヶ月前は8月ではないか!
ここで不思議なのは、なぜ冷やさないとダメなのか、だ。
一部の生物は温度で性別が決定される。精子生物学者の毛利秀雄によれば、
雌のアカウミガメは砂浜に上がってきて砂の中に卵をうみますが、温度が摂氏二九度以下では孵った子供はすべて雄になり三十度以上になるとすべて雌になります
- 作者: 毛利秀雄
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卵子は温めたほうが細胞分裂は盛んになるので、孵化が早まる。だが、これは受精後のハナシ。受精前でも卵子はどうも温めたほうが良いらしい。
精子はなぜ高い温度に弱いのだろう。ちょっと調べたが結論がでてないので、仮説だけ記しておく。
精嚢は、いろいろな外部刺激に対してオープンな状態である。造精装置はY染色体にいろいろな形質発現のための仕込み作業をやっている。それは生体内刺激と外部環境刺激を遺伝コードに変換するという狙いがある。
要は、精嚢は一種の情報処理装置であるからだ。