サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

過ぎし華の時代のCM

山下達郎の「Big Wave」からフューチャーした曲にこのパントマイムは記憶に残る。 ハンサムな西洋人がぎこちない人形的な所作でご挨拶をする。 3番目のリフレインで、挨拶にふられる帽子のクローズアップに なんともいえない情感がただよう。 異人の文楽的…

アテルイよ、聴け

坂上田村麻呂に降伏して後、約に反して見せしめに処刑された阿弖流為よ! 貴公の魂にこの曲をたむけたい。デオダートの怒りの16ビートだ。火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)作者: 高橋克彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/10/16メディア: 文庫購…

お市の方に Pavane

ラヴェルがお気に召すかどうかは知らねども、お市の方に聴いていただきたく。 柴田勝家と生死を共にしたお市の方にこのパヴァーヌを捧げ奉ります。 ほんに、あっ晴れな生きざまでございました。本ブログは安部貞任、平将門のシリーズですね。 http://d.haten…

平将門のテーマ

今なお茨城県の国王神社では将門をお祀りしており、地元の人々の尊崇を集めている。 平将門を慕った関東の民衆の記憶は各地の伝承に受け継がれている。国王神社以外にも御首神社、築土神社、神田明神など江戸においても、その気構えが土地に刻まれているのだ…

房総の龍伝説 覚書

房総の龍伝説 覚書 千葉県ではかなり有名な伝説ですが、印旛沼の龍伝説というのがあります。 天平4年(732)、関東地方が日照りと干ばつがつづきました。そこで、法力のあるエライ上人が印旛沼で祈祷しました。最後の日、雷鳴とともに大雨が降り出しました…

連分数展開の変形について

連分数はなにものかをご存知としてハナシを進めます。こちらのサイトはとても充実してるのでゼヒご覧ください。さて、円周率πを連分数にした場合にどんな系列になるかというとこれは小数表現ではこんな系列になります。 着実に真の値に近づいてゆくのが分か…

国生み神話の原点 沼島

古事記・日本書紀で伊邪那岐・伊邪那美が海水からとりいだしたる最初の島は「おのころ島」だというが、その島は淡路島ではなく、そのお隣りの周囲10kmの孤島「沼島」だというのを最近聞き知った。 そんな島はみたことも聞いたこともなかったので、ネット観光…

東日本大震災 余震状況の更新

まだまだ東の大地の鳴動は止まず。4月22日までの東日本大震災の余震の再集計を行います。 余震の空間的な範囲設定は個人の判断でやってますので、ご了承ください。 【追記】5月28日の最新版はこちらです。 http://d.hatena.ne.jp/Hyperion64+universe/201…

有人宇宙旅行からの撤収のお勧め

有人宇宙旅行から撤収すべきだと思うのは私だけであろうか? 早くはルイス・マンフォードが批判的に描いているように宇宙船の中の生活は胎児のそれに似ているが、それ以上に非人間的な境遇を強いられる。しかもなお、そのために膨大なエネルギーとコストが費…

仮説:数万年間での日本列島沈降パターン

仮説 日本の海岸線でウチに凹の部分は長期的に地盤沈下=大津波に遭遇する可能性が高い 例えば、宮城県、千葉県、茨城県、高知県の一部では海洋に対して、大きなくぼみとなっている。こうした土地は海洋に削り取られてこのような形状になっているのではない…

ある出版社

ある出版社とは「創土社」であります。そのむかし、ジャン・パウル全集を刊行しようとして名物翻訳者が途中で亡くなった。それがニュースにもなった記憶がありますね。現在、大物としてはホフマン全集を刊行中である。お化けのホフマンを出し続けようとして…

北沢ジンタの爺様たちへ

昨年放映されたETV特集『ジンタは心の行進曲 北村大沢楽隊の2010年』は日本最後のジンタ楽隊である北村大沢楽隊の一年を追いかけた貴重な記録であった。 それが、...このたびの震災で大きな痛手を受けたであろうことは、察するに余りある。 北村大沢楽隊…

震災前後で変わり果てた精神風景

震災で街の光景が一変した。 それがどういうことか、広島で町並みを完全に失った大学教員の体験をどこかで読んだ記憶がある。あたかも自分の人生が吹っ飛んでしまったようだと語る。土地に宿っていた記憶がそのまま消し去られたのだ。 これは衝撃以外のナニ…

自然数列へのオイラー関数の逐次適用

オイラー関数φはnと素な約数の個数をあらわす。 これを自然数列(1,2,3,4,...)に順次適用したらば、どうなるだろうか?1から100までのφ(n)はこうなる。 1, 1, 2, 2, 4, 2, 6, 4, 6, 4, 10, 4, 12, 6, 8, 8, 16, 6, 18, 8, 12, 10, 22, 8, 20, 12, 18…

『モビーディック』の謎

メリヴィルの代表作「モビーディック」の神秘的物語はいくつもの解釈を生んだ。 私もなんども読み返し、この捉えどころのない茫漠たる海洋小説に浸ったものだ。 だが、自説を組み立てるまでにはいかなかった。 モビーディック=白い巨鯨は何を意味しているの…

突然死の悪夢

夜間に突然死する人のことがひところ話題になった。昼間ピンピンしてた人が寝ている間にコロリと逝ってしまうのである。多くは働き盛りの男性に起きるようである。 突然死のあるケースが忘れられない。 夜分に突然目を覚まし、死ぬ間際に、その人は「自分は…

完全数のアプローチ つづき

約数の和をもとの数で割った「商」をみてゆこう。完全数に関するメルセンヌのひそみにならうのであります。昨日のブログのつづきであります。1〜1000000までの数で、商の範囲が「1.5から1.6」を連続的に拡大してみよう。前日に、二番目に頻度が高い…

メルセンヌの完全数へのアプローチ

フェルマーへのメルセンヌへの手紙を引用したけれど、約数の和がもとの数の6倍って、半端ないケースであることに本日、気がついた。 どうもメルセンヌの関心は完全数にあったようだ。完全数を復習しておこう。 6は完全数だ。1+2+3=6。28や496…

ある時、メルセンヌが...

1643年にメルセンヌがフェルマーに次の数の積とその約数の総和が何かと手紙で問い合わせた。 その数とはこんな素因数分解の積であったそうな。 フェルマーは約数の合計はもとの数の6倍になると答えたあげく、最後の因数がもっと分解できることを指摘し…

オゾン情報について

オゾン濃度が北半球で減少しているとのニュースが流れている。 そこで、情報源サイトを調べてみた。NASA TOMS page :リアルタイムのオゾン観測情報 TOMS=Total Ozone Mapping Spectrometer http://toms.gsfc.nasa.gov/ 今日現在(4月6日pm)では4月3日の情報…

畠山勇子と小泉八雲

明治24年に滋賀県大津で起きた事件が日本中を揺るがせた。ロシア帝国皇太子、後のニコライ二世を津田三蔵巡査が斬りつけた、いわゆる大津事件である。 その事件に衝撃をうけた畠山勇子は、国難を案じロシアへの詫び状をしたため、京都府庁前で自決を遂げた…

世界大都市への人口集中

文明が発展するにつれ都市に人口が集中する傾向があるそうだ。Mathematicaの地理データで、その状況を検証してみたので、報告します。 以後、大都市の定義を10万人以上の人口の街としておきましょう。 Mathematicaより呼び出せる国家統計は237ヶ国です。…

「自殺率」と「がん死亡率」から探る「不幸でない」県

不幸なこの世の去り方の代表格である「自殺」となるたけ避けたい病死の一番、されど死因一番である「がん」。両者へのマイナスな進路を避けるための一つの方針として、それが起きる率が少ない土地=都道府県に暮らすという選択肢があると思います。 両者の発…

夏場の冷房:省電力はどうする?

東日本に暮らす住民として、ゼヒ考えておきたいのは「計画停電」という厳しい状況において、各人がどのように節電に努力・協力するかだと思います。 すでに官公庁や企業・教育機関において、サマータイム制やシフト勤務、夏場授業の短縮化などが実行に移され…

カーゴカルトの映像

第二次大戦の後遺症とも言えるメラネシアの「カーゴカルト」は文化汚染の最たるものだが、他方非常に興味深い信仰でもある。 ニューギニアで英米の連合軍が繰り広げた物資の空輸が、原住民にどのように映じたか。あの世からの豊富な食糧の降臨にみえたのだ。…