サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

コロナウイルスが加速した大国の人口の転換点

アメリカと中国と2021年人口が公表されている。両方とも歴史的な数字となった。 昨年7月の数値でアメリカの人口増加率は0.1%だったというのがJETROの記事だ。 www.jetro.go.jp 過去最低の数字という文章が躍る。 一方、アメリカをどんどん追い上げていくはず…

予想 中国SFの盛期の終焉 

アメリカのSF作家ケン・リュウなどの活躍によって、中国SFは一挙に紹介された。そして、近年に一斉に開花した中国のSFは終焉を迎えている。2022年の年初の予想である。 どうして、そうなるかを説明しよう。 もちろん、わが国でも昨年に劉慈欣の『三体』の邦…

科学技術文明の発展の上限を決めるのは物理学であろう

この議論の基盤にややSF的な発想がある。 かつては惑星への移住や宇宙コロニーの建設、あるいは太陽系外への人類の進出などがリアルなテーマであった。地球に人類が足止めされる限り、人口は飽和しつつ資源を使い尽くし、じり貧になるというマルサス的な思考…

USの人種主義のソース 優生学

アメリカの人種差別は根深い。その根元の一つに優生学がある。 1927年のヒット映画『Are You Fit to Merry?』は『The Black Stork』(1917)のリメイク版なのだそうだが、恐るべきストーリーだ。 主人公の医師がアメリカから障害のある子どもを駆除する。生ま…

数学者ジョン・ナッシュのことども

ナッシュとはいわゆる『ビューティフル・マインド』の主人公といえば通りがいい。 映画もそうだが、このアメリカ人数学者の生涯というのは、劇的だった。映画に描かれていない部分としては、30歳での統合失調症の発病後、1963年のアリシアとの離婚があった。…