サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

プロ野球ニュースの科学的多元性

現時点で日本のプロ野球ニュースの主題は「 エンゼルス大谷翔平投手(23)のメジャーリーグでの大活躍」にあるようだ。 気の早い大谷ファンは来年以降の活躍も期待するだろう。 しかし、アメリカ野球のジンクスは「ルーキーのラック」といって、来年の活躍は…

SETIとドレーク方程式と異星文明間の壁

「フェルミパラドックス」はブログで何度か話題にした。フェルミが天を指して「どうして彼らは姿を見せないのか」とした例の異星人問題だ。地球の文明が特別でないならば、宇宙のどこかで異星の技術文明の存在が観測されてもおかしくないはずだ。だが事実と…

確率の哲学的な解釈について

確率の意味は現代の専門家らは二面性が合意済みとされている。 1) 認識論的確率 信念の度合いや論理説を含む主観的確率。 2) 客観的確率 自然科学で起きるようなランダム事象に当てはまる確率。偶然的(stochastic)確率ともいう。 有名なイアン・ハッキングの…

組織事故モデルからの読解き STAP細胞/旧石器捏造

日本考古学会の屋台骨を揺るがせた「旧石器捏造事件」とそれこそ世界の耳目を集めた「STAP細胞捏造事件」。この両者を対比させながら、組織観点でそのRoot Cause(根底原因)を探ってみた。 組織事故に関するモデル、ここでは組織が扱う人工物、プラントや飛…

バイオテクノロジーでの日本の貢献度合い

手頃な教科書として定評があるラインハート・レンネバーグ『EURO版バイオテクノロジーの教科書』をもとに日本の研究の貢献度合いを顧みておこう。 この本の著者はドイツ人であるが日本でも研究していた経歴がある。 高峰譲吉の「微生物による酵素生産の特許…