サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

死のエソロジー

「食うて産んで死ぬ」ものと明治時代の進化論者丘浅次郎は生物を定義した。 ここでの問題提起は死の動物行動学がなにゆえに無いのか? であります。 食うて産んで死ぬ生物の研究が完全になるには「死」の生物学があらねばならぬ 捕食されて他の食物となる、…

敵性言語かつ適正言語 英語

太平洋戦争中には英語は敵性言語とされ公用語での英語由来の文字はすべて「ヤマト言葉」に書き換えられた。 「パーマ」を「電髪」としたたぐいだ。あいにくと両方ともに死語だけど。 しかし、ヤマト言葉は英語に敗北するのは避けられないと思われる。思考の…

フーコーの振り子

ウンベルト・エーコの怪作『フーコー振り子』や上野の旧科学博物館のフーコーの振り子を思い浮かべる人は、相当の科学ファンであります。 ミシェル・フーコーではなくレオン・フーコーをここで取り上げるのは、ちょっとしたアナクロニズムを愉しみたいからで…

恋する熱中症

天気の暑さを忘れるにはじぶんの熱さを保つことだろうか?

われ、温暖化に適応せり

猛烈に熱い。蒸し風呂デ〜の連続が始まった。例により日本人は天に向かって文句をいうこともなく自然界に恭順しています。 そうはいってもやはり何とかせねばということで無い知恵を絞ってみました。 地球温暖化のヒートウェーブに対して個体としてどのよう…

Flow my tears

ディックの名編のタイトル『流れよわが涙と警官はいった』 ジョン・ダウランドのリュート歌曲に由来する作品で、現代文明の底知れぬ現存在の希薄化をニヒルに描いた。 流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)作者: フィリップ・K・ディック,友枝康子…

白頭山の火口

梅棹忠夫によれば白頭山の火口は実にこの世のものならぬ光景であったという。戦前のことだ。今日の我等にはなかなかにいける場所ではない。 GoogleMapで山頂にジャンプしてみよう。 うむ、確かに、火口湖がある。天池(ティエンチ)いうが、眺めは壮麗である…

複数の東北地方の火山が部分的に5〜15センチ沈み込み

「複数の東北地方の火山が部分的に5〜15センチ沈み込み」 本日のニュースはちょっと希望をあたえる。すなわち昨年までに大地震後に大噴火が来ると火山学者が警告を出したものだが、その危険は遠のいて行く感があるからだ。 火山の直下のマグマ溜まりが押…