サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

羽毛の拡大写真

デジカメの機能の進化は継続中だが、知らない間にクローズアップ能力はルーペ並になっていた。 早速、その拡大機能を羽毛に適用してみたのであります。 ご存知のように羽毛の能力はすごい。防水、保温、耐塵と衛生、それに空気力学的な特徴を兼務しているう…

カリフォルニアの干ばつ状態

カリフォルニアの干ばつは昨年より状況が改善されているようだ。4月の状態は茶色=「D4」で、ロスアンゼルス周辺が最悪レベルの例外的干魃となっている。もとネタ USDA http://droughtmonitor.unl.edu/Home/StateDroughtMonitor.aspx?CAさてカリフォルニア…

細菌=ウィルスの人類包囲網は狭まるか

魔法の弾丸と呼ばれた抗生物質。それが効かない病原菌が病院のなかに出没している。多剤耐性の病原菌は近代文明の仕組みのなかで進化を加速しているのではないだろうか? 抗生物質の輝かしき第一号であるペニシリンが医療界に登場したのは1930年代、やがて19…

地震の基本対策は予知ではなく減災

「長期」というものは現在の問題を考えるうえで誤解を招く指針だ...。嵐の時期に経済学者がもし「嵐のあとに海はなぎになります」としか言えないのなら、経済学者は無用の長物である。 ジョン・メイナード・ケインズ 日本の地震学は東海大地震への対処に…

徳川日本の持続社会説 再説

江戸時代の鎖国は文明国が比較的クローズドな環境で行った貴重な実例だった。 環境史家の権威ジョン・リチャーズはこういっているそうだ。 近世社会において...林学上の知識と実践上の向上があったにもかかわらず、曲がりなりにもそれに成功したようにみ…

自発的隷従の帰結

16世紀のフランスというと王朝支配の時代であったが、キリスト教の旧教と新教のあいだの宗教戦争でモミクチャになり混乱を極めた状態でもあった。 二十歳にもならぬエティエンヌ・ド・ラ・ボエシがそうした政治的状況のなかで一者支配がもたらす悪を糾弾する…

進化論的袋小路=最先端

新しい種はどこから生まれるのだろうか? どうやらそれは最先端にある状態から分岐するのではなさげだ。 例えば、人類を継ぐスーパーヒューマンは、アラブの石油王のような成功した金持ちから生まれるのでもなければ、ノーベル賞受賞者である天才科学者やオ…