サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

音響ARがあれば

音響AR=音声による拡張現実の機運がそこかしこにある。 それでは、視覚によらない聴覚ベースの拡張現実とはいかなるものだろう? 音場を形成して情緒コントロールすることが第一の可能性だ。 非浸襲的な脳波モニター技術はかなり練れたものになった。これを…

自然言語と数理言語の適用範囲

理科と文科への分けのオリジンはアリストテレスの学的体系にあるという。近代科学はその指導理念に忠実に倣った構造を維持している。 西洋の学芸はその基盤のうえに築かれた。 アリストテレスによれば「学」は実践的な学、制作的な学、そして理論的な学に分…

現代の怪物的な統計学者 竹内啓

竹内啓はその長い人生を通じて、第一線の統計学者であり、離接する多くの分野においても多産な学者であった。高齢にもかかわらず多産で在り続けている。なお、それは現在進行形である。 父親が史学に数値的な分析を導き入れた竹内理三であるというのが、この…

ボストン爆破テロ:かくも早い逮捕

あっという間の逮捕であった。 2013年ボストン・マラソン爆発事件は4月15日に発生。容疑者たちが全員把捉されたのは19日であった。 これほど迅速な容疑者識別が可能であるわけは、USが監視社会であるからだ。 そう。圧力鍋や火薬の出処を追うような従来の足…

頻発する地震の行方

東日本大震災からこの方、あちこちで震度5や震度6クラスが頻発する異常事態とあいなった。相変わらず地震予測は無力なままである。震度5,6など予測する価値もないのかもしれない。もう忘れられたが栃木や琉球弧でも震度3クラスが起きている。 再来の危…

インフルエンザ・ウイルスの対人類包囲戦略

鳥インフルが猖獗の気配をたぎらせている。 おさらいしておこう。鳥インフルは鳥の中で変異することは数十年前から知られていた。かつては鴨のなかで突然変異すると言われていた記憶がある。鳥はベクターとしてウィルスの伝播者に選ばれた。鳥自身では発病せ…

情報通信社会の進展ベクターに関するメモ

スマホ&タブレットとクラウドに代表される情報通信社会の発展は瞠目すべきことだ。それに追従するかたちで、センサーが浸透してきている。 家庭内では火災報知機や防犯カメラ、社会では監視カメラやICタグ、高速道路のETCもセンサーだし、電子マネー(パ…

火山の火砕流で全滅した都市

マルティニーク(Martinique)島は西インド諸島に属する火山島であります。 1902年5月8日に活火山のプレー山が噴火し、麓のサンピール市を一瞬にして灰燼に変貌せしめ、2万6千人を葬り去った。生存者は4名だけと伝わる。 20世紀初頭の本事件は世界中に衝撃を…

ナバホ語による暗号

『ウインドトーカーズ』(2002)というハリウッド映画があった。太平洋戦争でのナバホ族の活躍を描いたものだ。映画ではあの過酷なサイパン戦が舞台だった記憶がある。*1 幾つかの情報源を要約しておこう。 サイパン島は陸軍精鋭を配備していたこと、絶対防衛…

世界に冠たる江戸数学

文化多様性は重要である。そういう意味で江戸期の日本数学=和算は独自の境地にあった。明治期に洋算に敗れるまでは。 その独自性は世界に冠たるものがあったと信じる。 はじめに中国数学に敬意を払っておこう。江戸時代初期まで日本数学は四則演算をたどた…