サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

オダム『基礎生態学』を読む

故あってオダム『基礎生態学』(1991)を通読した。古いけれども自然環境についてワイドレンジで包括的な観点から、議論を積み上げているのは古典の名に違わぬ。 オダムの生態学は人間中心主義の科学であると断言できる。生態学は、いつの間にか人類がその生存…

諧謔の堕天使

ホザナ! 神の創造をあざ笑う諧謔の堕天使を認定しようか。天使の事典―バビロニアから現代まで作者: ジョンロナー,John Ronner,鏡リュウジ,宇佐和通出版社/メーカー: 柏書房発売日: 1994/12/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を…

四足歩行ロボ Wildcat

アメリカの軍産複合体の一つと推定される「Boston Dynamics」の産物、Wildcatが話題となっている。 この企業はWebを観ても正体がつかめない。DARPA(国防高等計画局)の委嘱を受けた開発なのでほぼ間違いなく、軍需用途である。つまりは殺人用の兵器での使用…

汚染物質の国家的濃縮

ここ数年来、中国の大気汚染は深刻な状況である。典型がPM2.5だ。隣接する国、韓国や日本などは戦々恐々としている。皮肉なことに大気が比較的清浄なのは飢餓に悩む貧困国家北朝鮮だということだ。 だが、観点をかえると中国は加害者であると同時に被害者か…