サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

五界から三ドメインへ

生物の分類で、ついこないだまで定説であったのが「五界」説。 動物界、植物界、菌界、原生生物界、原核生物界(大腸菌やメタン生成菌などのバクテリア)から構成されているという学説で、ロバート・ホイタッカーとリン・マーギュリスにより基盤が据えられた…

ボーダレス・アートミュージアム NO-MA

近江八幡のアウトサイダーアート(outsiderart museum)の美術館「ボーダレス・アートミュージアム NO-MA」に行ってみた。 日本で十年以上の歴史をもつアウトサイダーアートの常設施設だ。 近江八幡駅からバスに乗ること20分ほどで美術館に到着する。バスの…

作業仮説 経済のグローバル化は産業により結果が異なる

「共有地の悲劇」はグローバル化による第一次産業のモデルではないかと予想される。ナショジオの「46カ国でサンゴ礁の大調査、意外な傾向が判明」からの思いつきだ。 地域に根ざしていない第一次産業はコストと効率優先で、モノカルチャーのような収奪活動化…

国際機関の所属から見たる緊密な国

国際機関というところのものは国連、ユネスコやFAO,WHOやらISO、BISなどからG20やG8などがある。これからの計算国家関係指数はこれらの国家機関所属の共通さから二国間の緊密性を計ろうというものである。 例えばである。日本は下記の国際機関に加盟している…

人口の近代史(改訂版)

20世紀というのは多事多難な時代でありながら、人類が地球規模で結合し均質化し、繁栄した世紀でもあった。 それを五大州別の人口という観点で考えてみよう。 具体的には、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニアでといった区分で19世紀から21…

近代世界の人口と人口密度の推移の比較

20世紀というのは多事多難な時代でありながら、人類が地球規模で結合し均質化し、繁栄した世紀でもあった。人口という観点で理解してみよう。 アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニアでといった区分で19世紀から21世紀の前半(予測値含む)まで…

祝! 113番元素 ニホニウム

ようやく念願かなって日本ゆかりの元素名誕生となった。慶賀すべきことだ。なもので、これまでの元素の発見国とその個数をまとめておこう。 先行者のメリット享受でイギリスが一番だ。ドイツやフランスやアメリカが上位なのはうなずけるとして、元素発見の国…

タックス・ヘイブンの国情比較

最近、話題のタックス・ヘイブン(Tax Havens)の国情を調べてみた。国際的に認められている税基準を約束したが、実施が十分でない国としてブラックリストにある国々だ。渦中のPanamaも含まれる。 人口、母国語、主要な宗教、通貨、一人当りGDP、日本=1と…

米国大統領選のマクロ経済予測

イェール大学の経済学者レイ・フェアの大統領と議員選のマクロ経済モデルというものが知られている。 大統領選モデルは単純な構造ながら、最近の13回中10回的中という実績をもつ。選挙前の実質GDP成長率、現職大統領の任期中のインフレ率などとった観測可能…

和算家たちの本業

和算は江戸文化の精華であります。身分を問わず和風解析的な幾何に多くの人びとが打ち込んだ、その姿勢と文化は同時代的にみても西洋諸国に比肩する、もしかすると和風な数学普及率では西洋諸国を上回る状況だったかもしれません。寺子屋では庶民が読み書き…