サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

主流派経済学の不都合な真実 近代世界システム論との関連性

はじめにノーベル経済学賞の国別受賞者数の比率をご覧いただきたい。 以前から不思議に思っていたが、英米圏の経済学者に対するこの偏り(7割以上だ)は何に由来するだろうかと。アメリカ合衆国だけで59人に上る。イギリスは9人だ。 ノーベル経済学賞は北欧…

文明の衰亡のシステムダイナミクス

21世紀に初頭から現代文明は変調をきたしている。歴史家や経済史家、科学者らはそれぞれ危機意識を込めた「衰亡論」を提案している。それと並行して「世界史」ものも話題になっているが、これも人びとが過去をマクロな視点で振り返りつつ、次にどう歩むかを…

東アジアの隣国の原子炉とその事故の確率概算

東アジアの隣国とは、中国と韓国であります。両国とも原子力大国であります。 そのレベル5以上の事故の確率を概算するからといって、別に差別するわけではない。日本は「先進国」だから、福島第一原発事故を起こしているわけだし、INESレベル7の事故なので、…

超長い振り子の方程式を解く

かのアルキメデスは「足場を与えてくれ、さすれば大地も動かしてみせる」と言った。古代最大の数学者で物理学者でもあったこの人の夢は、人工衛星を自在に運用できる現在、ある意味で実現している。 はるか後代のガリレオ・ガリレイは、同じくイタリア半島の…

世界的な食糧価格の値上がりが忍び寄る

農林省の「世界の穀物需給及び価格の推移」によれば、2021年になって食糧価格は急速に値上がりを始めている。そのサイトのPDFの抜粋を示す。 コロナからの回復と世界各国の消費意欲=食欲の上昇は不可避なので、2008年来の食糧の高騰と危機になるだろう。 し…

カルフォルニアの乾き方(長期傾向をみる)

なんでも2021年6月になって、アメリカのカリフォルニアの異常高温が始まったようだ。例年どおりになった感じがあるので、異常という接頭辞は不要になるかもしれない。 カリフォルニア州の三都市の年間の気象情報を調べてみた。その三か所は州都サクラメント…