サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

誰も文句を言わないエアラインの二酸化炭素排出

世界の海外旅行客は1990年は4億人だった。それが2020年には14億人になるとされる。 これほど拡大している要因の一つはエアラインの燃料の安さだ。自動車用のガソリンが高騰してもエアラインの旅行代はそれほど変動せずツアー価格は安価なままである。 その一…

ストア学派の「世界燃焼(conflagration )」 

古代ローマ時代に支配的だったストア学派。英語にもストイックというワードが残存するが、もともとはヘレニズム時代(アレキサンダー大王死後からプトレマイオス王朝没落=クレオパトラの死去まで)に生まれた総合的な哲学である。ギリシア哲学だがローマ人…

中国テクノロジーの潜在力を歴史的に鑑みる

イギリスの科学史家ニーダムによって西洋中心科学技術の史観がひっくり返されてから、現在では歴史家の多くは宋代までの中国の技術の優位性を認める方向になっていると漏れ聞く。身近な例には技術史家のアーノルド・パーシーがいる。 ここ数年で中国の科学技…

サブカルと自然科学の変遷相似則

大塚英志や東浩紀らのソフトカルチャー論をつらつらと眺めていると、世紀の変わり目の自然科学の変容にダブって見えてしまう。 彼らの言説をメチャ単純にいえば、サブカルでの主流は「大きな物語り」から「データベース」型の消費に変容したとする。 みんな…

地球の目は青かった リシャット構造

宇宙から見て取れる「地球の目」がある。 アフリカ北西部、モーリタニアにある「リシャット構造(Guelber Richat) 」だ。その紹介はナショジオでもあった。 サハラの目( Eye of the Sahara )という意味だ。なんということでしょう〜、地球の目は青いのだ。 …

空爆兵器 飛行船ツェッペリン号

組織的な空爆は第一次世界大戦で始まった。その陣頭にたったのがツェッペリン伯爵とその名を冠した飛行船であった。 1915年1月、初めての英国本土爆撃が軍事戦艦「ツェッペリン」L3号とL6号により敢行された。ツェッペリン伯爵は産業施設を徹底的に叩く…