サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

動物への同情のレベル

日本ではレバ刺しが、カリフォルニアではフォアグラが食べられなくなるとニュースが報じている。背景はそれぞれ異なる。日本では食の安全のためであり、アメリカでは動物愛護団体の活動結果だ。 JR品川駅のそばにスローターハウスがある。そこでは日がな一日…

古代の原子論の三品種

現代科学以前に原子論は三箇所で独立に発生したとされる。古代ギリシアとインドおよび(古代ではないが)イスラムである。 イスラムの原子論は唯一神としてのアッラーの絶対性を合理化するために生まれたと井筒俊彦は説く。 原子の多数性のために因果性では…

変速機の変種

教えてくれてありがとうございます。こんな変速機があるのですな。 ハーモニック・ドライブ 歯車の噛み合いで変速するのは同じだけれど、ハーモニック・ドライブにはピストンエンジンとロータリーエンジンの違いはありそうですわ。http://ja.wikipedia.org/w…

ヘッケルとヘルメットの進化論

こんな系統樹を見つけた。兵装(ヘルメット)といえども過去の技術蓄積から派生してくる。ヘッケルが知れば喜んだことであろう。 'HELMETS AND BODY ARMOR IN MODERN WARFARE'(1920)より ヘルメットと関係しそうでしないゲームソングだわ。

株価がすべてを評価する

株価、つまりは日経平均が政治的な決定に対する最も手頃で客観的な評価指標だということに反対するヒトは少ないだろう。 消費税に関しては前進すれば、株があがるし、政界が不安定になるような動きがあれば(日本では年中であるけど)株が下がる。 円高を促…

ミツバチと人類との蜜月はいつまで続く

ミツバチは人類を友として認識しているだろうか? いつもながら非理性的な問いかけだ。それに応答するまえに、ミツバチと人類の関係をおさらいしておこう。 養蜂家の飼うミツバチの大半はイタリアの片隅で発見された、おとなしく勤勉なセイヨウミツバチの一…

オーム指名手配犯逮捕と科学的発見の現象学

たいそうなタイトルだが、主張はいたって簡単。 科学的発見のパターン、たとえば高温超伝導の一連の発見は、今回の一連の指名手配犯の逮捕ときわめて似ているということだけだ。 技術でも同じだ。 磁器は中国の宋時代の独自の発明品だった。「磁」というのも…

イノベーションの一要因としての大震災

戦後、日本の復興は世界中から驚異の念をもって受け止められた。東洋の奇跡とまで称されたその経済的発展は、ある意味、戦争による徹底的な破壊の賜物であったと言える。 ...などというと、何を馬鹿なことをとの叱責があろう。 ブライアン・アーサーのイ…

ジャック・ラカンのご高説

一世を風靡したフランスのジャック・ラカンのレクチャー。お宝映像を観れるので、YouTubeさまさまです。岸田秀すら見てないんでしょうね。