先日の爆笑学問で佐藤勝彦東大教授は、人類が長くは持たないとチラリと本音を漏らしていた。
そう発言する科学者はこの所、目立つ。
同じく東大教授松井孝典はかなり以前より現代文明は危機に直面する、それどころか100年以内に終焉を迎えると至るとこで発言している。
放送大学の授業『初歩からの生物学('08) 第15回「ヒトは何処に行くのか」』でも講師は危機的状況を力説していた。
これらはこの一ヶ月になんの気なしに接した書籍・番組だけである。本気で調べたらどれほどの学者・知識人が先行きに希望なしを表明していることか!
第三者的な立場の自然科学者はどうしても先行き真っ暗とする判断に落ち着くようだ。まあ、この有様じゃ、無理もない。
どこの指導者をとっても自国のことばかりで先々の子孫のことまで十分見通した政治や経済指導などは皆無に等しい。受け皿機関もない。
国連?
IPCC?
どちらも非力で局所的な機関だとしか思えない。
グローバリゼーションは目先の利益を優先させ、インターネットは短期的な他人思考で覆い隠す、そんな人びとの傾性をますます増長させているだけだから。グローバリゼーションは単なる経済現象ではない。生態系もその荒波にホンロウされる。外来生物やパンデミックなどがそう。政治的不安定化ももたらされるかもしれない。
ヒトがもはやパスカルの「考える葦」ですらなくなる、かなりヤバい状況じゃないかなあ。