サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

日中関係 それぞれの若ものを想う

 中国の反日運動が連日のように報じられている。一部にはノーベル平和賞による民主化運動へのワクチンとして当局が操っている(お得意の反日カード)という説もある。
 デモを行うのは別に構わない。東京でもやったしね。暴徒化が問題なのだ。

 パナソニックにもそのヤイバは向けられた。恩義の国の中国とも思えない。松下幸之助対中投資&工場建設の先鞭をつけたのではないか?天安門事件でも工場進出を抑えなかった数少ない企業だったのではないか(そうだっけ?)
 反日運動の先鋒に立つ人びとに注目すべきだろう。とりわけ、中国内陸部の若者層が先鋭化していることを見逃してはなるまい。ユースバルジである。経済発展から取り残され、大学は出ても就職のあてが見えない層だ。
 日本においても若者層は疎外されている。経済格差・所得格差・世代間格差の三重苦。そのうえ政治的弱者に押し込められている。だが、ユースバルジにはならない。なりきれない。自己主張が弱い=政治的弱者であるためだ。
 かたや、中国では若者層は次第に追い詰められているものの声高に政治的アピールをする熱気がある。反日暴徒化は見苦しいし、恩義と仁愛の国に相応しくないが。それでも日本の若ものも彼らの政治的熱気は模倣してもらいたい。

 お互い大した政治家には恵まれていない国どうしじゃないか。*1

*1:正確には日本にはパワポリティクスと戦略にかけた政治家ばかりで、中国には道義的無責任と経済的貪欲さに恵まれた政治家が多い