働き盛りの世代や若ものが直面する難関、それが『婚活』や『就活』の表現に凝縮されている。
出会いの困難さや就職先の見つけ難さが、これまでにもまして努力と時間を必要とし、場合によっては全生活をかけても結果に到達できずに当人の生きる気力をそぐこともあると報じられている。
なんとまあ、生きにくい世の中となったもんだ。
というよりは、日本人は思考や価値観の多様性がないぶん、イッキにそうした気分に陥りがちだ。
そうした情緒がび漫すると「生活」というありふれた言葉すら、生きのびるための意識的な努力という意味に変質してゆくかもしれない。
負の情緒スパイラルに落ち込まないためにも、ドンドン外来文化や移民を受け入れていったほうがいいのではないか?
日本は本来雑種なんだと加藤周一が説いたとき、「小さな希望」という副題をつけていたのを思い出す。
- 作者: 矢野昌邦
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雑種化によって活力をとりもどす。雑種強勢という生物学的な効果もあったわいなあ。
そうだ、ヘテローシスだ。
ヘテローシス(雑種強勢)とは異なった系統の掛け合わせによる子供の能力が親の平均値の能力よりも良くなることをいいます。これは、両系統の遺伝子が異なる型(ヘテロ)になることにより、好ましくない遺伝子が隠されて、成長能力や繁殖能力、その他の形質で好ましいものが発現するためです。
http://www.nlbc.go.jp/okazaki/q&a/yougo/yougo.htm
移民拒絶症の諸君、年間3万も自殺するような精神状況では異種の血をいれなければ、弱体化するばかりなんだと思う。ヘテローシス効果にあやかろうではないか。
じゃっかんの混乱や民度低下は回復の副作用だ。そもそもが日本人は南方系と北方系の混合物なんだから、外からの人々を「まろうど」として受け入れる伝統が古代にはあったのだから。