サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

2009年の国内ガン死亡を読む

 国立がん研究センター新しい統計をもとに国内のガン死亡数の概要把握を試みます。ここでの数値は、2009年の「全がん死亡数・粗死亡率・年齢調整死亡率」を利用しています。

 男女別、年代別(十歳区分)、県別に死亡数が下表となります。年間34万人が亡くなられている勘定です。

このままでは、フーンでオシマイでしょうから、もう少し加工してみます。県別の男女別、年代別(十歳区分)の人口=人数で割ります。
 全国平均&全年齢平均が出ます。

0.27%

 日本人であるアナタが年内にガン(癌)で死ぬ確率です。かなり小さい感じですね。
ですが、年齢・性別で違ってきます。
 もっと卑近にするために、年齢×性別での発生確率をこの全国平均・全年齢平均で割ります。こうするとリスク比がでてきます。
 全国平均に対して、年齢と性別で、どうリスクが高まるかです。1が0.27%に相当します。

 困ったことに、男性は50代から女性は60代から1を超えだし、80以上になると4倍にもなります。高齢化がガン化の要因であります。また、中高年の男性は女性より高齢でガンにより死去しやすい、ざっと倍であるのもわかります。

 数値でみると気になる傾向があります。30代、40代の女性が男性より、ほんの少し死亡率が高いのです。

がんになる人ならない人―科学的根拠に基づくがん予防 (ブルーバックス)

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