今宵、由紀さおりだけではなく、いずみたくの復権を!
アメリカのヒットチャートに由紀さおりの日本語アルバム『1969』が浮かびでたそうです。また、先月のロイヤルアルバートホールのリサイタルでは、スタンディングオベーションを勝ち得たとか。
快挙ですね。
彼女の歌唱力の然らしめるところでしょう。彼女の双眸とくに蒙古褶襞は東洋的でエキゾチックだし、それぞれの曲もレベルが高い。歌謡曲の情感が世界に通じるものがあるいい例証です。
自分としては、いずみたく氏の功績に思いを馳せたいですね。その政治思想よりは芸術が永続した典型でしょう。支持していた日本共産党からは距離を置かれていたそうですが、「国民歌劇」を目指した彼の志しは壮とすべきでしょう。
歌謡曲やCMソングに名曲を残しているのは不思議ではありません。
「世界は二人のために」「見上げてごらん夜の星を」「太陽がくれた季節」「ふれあい」そして今、「夜明けのスキャット」が脚光を浴びているわけです。
志し半ばに世を去ったけれど、和やかで健やかなメロディーは貴重な文化遺産であり続けるでありましょう。
- アーティスト: 由紀さおり
- 出版社/メーカー: EMI Records Japan
- 発売日: 2011/10/12
- メディア: CD
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