株価、つまりは日経平均が政治的な決定に対する最も手頃で客観的な評価指標だということに反対するヒトは少ないだろう。
消費税に関しては前進すれば、株があがるし、政界が不安定になるような動きがあれば(日本では年中であるけど)株が下がる。
円高を促進するような政策には株式はマイナスにおおむね動く。
国内の景気を重視する政治家たちは国民の反応の一つとして日経平均を注目はしているだろう。
言い換えれば、株価は人々の判断を敏感に反映しているのだ。
USの株価も同様な動きをする。ダウ・ジョーンズを注視すればそれを見て取れる。
最近になって気がついたのだけれども、日経平均よりもダウ・ジョーンズの変動幅が異様に大きいのだ。
日経平均が100円下がる前日にダウ・ジョーンズは200ドル下がったり、逆にダウ・ジョーンズが300ドル上昇したのに日経平均は80円しか上昇しないなどというのが多発している。為替レートを勘案しても、揺れ幅がUSの方が大きいのだ。
これは何を意味しているか?
金融工学でいえば、ボラティリティがNY市場の方が東京市場より高いということだ。
USがリスクの大きな市場となっていることを意味しているようなのだ。先が読めないジェットコースターのような市場だということだ。
さらに敷衍すればアメリカ経済は日本経済以上に先々の見通しが悪い状態にある。成長要因もあれば衰退要因も同じ程度だけある、不安定な経済状況にあることを示しているのだ。
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