ヒトにものを頼む際には、そのヒトがどれだけ社会的影響力を行使できるかが重要になる。
多くの知り合いにむやみに依頼しまくるのも一手段ではあるが、効果が期待できない。
これに関しては、グラノヴェッターの社会学的研究は手がかりを与えてくれる。
アメリカの大学生が就活する際に効果的なコネはどのような関係であったかをリサーチした結果から、グラノヴェッターは「弱い紐帯」を見出した。
グラノヴェッターは専門技術職100人の男性の転職を調べた。
個人的なコンタクトにより転職した54人に関して、その内訳を仕分けしてみた。
「強い紐帯(週に2度以上コンタクト)」により職を得たのは
9人であるが、「弱い紐帯(年に一度くらいのコンタクト)」で
職を得たのは実に8割以上の46人であった。
金子淳 『社会ネットワーク分析の基礎』より
FACEBOOKでの友人のH/C(ヘッドカウント)はこの弱い紐帯の形成になるかと思われる。比較的疎遠にヒトとつながることで、頼みのツナを生成していると考えるのは、尚早だろうか。
- 作者: 金光淳
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2003/12/01
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