サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

お掃除のコンピュータ・サイエンス

 年の瀬をひかえて、大掃除の時節の到来となった。
ここで、改めて掃除の意味を噛みしめてモチベーションをupさせよう。

 住まいの掃除はなにか意味があるのであろうか?

 あーその、清潔にするとかゴミを捨てて居住スペースを確保するとか、そういう日常的な意味を問うのではない。
 どちらかというとコンピュータ・サイエンス的な意味を問いかけているのだ。
整理整頓のコンピュータ・サイエンス的意味といえばわかりやすくなるだろう。
開口一番にいえるのは、お掃除の記憶的側面だ。
 つまり、自分の記憶と室内の置物の場所を可能な限り一致させることだ。保管に値しないものは記憶する価値がないものだ。
 すなわち、不要物とは記憶に値しないものだ。記憶に値しないものは、すべてゴミ箱行きになる。
 こうなれば、デスクトップのメタファーが想起されるであろう。
在庫整理という観点でお掃除をみれば、置物の記憶をリフレッシュすることでもある。
 お掃除には「単純化」という側面もあるようだ。いたずらに積み重なる書類や物品を系統化する、複雑性を排除する行為がお掃除に伴う。
 これは検索できるようにすることでもある。検索可能=探し出せねば保管する意味もないのだ。
 塵あくたは、おおむね排除のターゲットとなる。記憶に値しないからである。なかには遺骨や遺髪など特殊な例外もあろうけど、塵あくたは電気製品を壊しアレルギーを起こすなどして生活を複雑にする原因なのだ。
 住まいの状態を記憶にとどめる状態にする、そのうえで単純化して検索可能にする。

 以上が、お掃除の「こんぴゅーた・さいえんす」的解釈なのだ。なんだかインターネット的解釈というほうが良かったな。