サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

ThinkPad X1 Carbon 使い心地

 ノートPCというなかでのLenovo製品は独自の風格と伝統を持っていた。かつての「ThinkPAD」のブランド力であることは言うまでもない。
 開発が移管されてから久しいが、山形県米沢市に生産拠点を移したモデルはそれとなく品質後光がさす。2016年になって、黒い筐体に炭素繊維複合材を埋め込んだモデルが発売された。
 それが「X1 Carbon」である。商品名がThinkPad X1 Carbon なのだ。

 さればこそ、使い心地を試してみたくなるのが人情だ。
ノートPCとしての厚みはこれまでにないほど薄くなった。薄くなった代償にこれまでのインタフェースが使えなくなってはいる。例えば、VGAがそのままでは挿せない。下記のインタフェースを購入しなければならない(純正品でなくても大丈夫ということだ)。AC電源もこれまでの製品のものを使えないくなっている。有線LANもだ!(これは接続インタフェースが標準品で付属)
 軽さでは他のノートPCの追随を許さない。1.18kgだ。片手で軽々と持ち上げ、運べる重さだ。
通勤など長距離移動でもこの厚さと重さ、重さというより軽さは苦にならない(これまでの1.8kgが重すぎ)
遠方への出張も気が楽になる。
 もう一つ。折りたたんで完全にフラットになる。つまり、ノートPCの蓋の面が机の面に平行になるので、その上で作業ができるし、狭い車内では弁当箱なども置ける。
 要するに、アウトドア勤務や出張族の頼もしい味方という感じが第一印象なのである。

 キーボードの打鍵感は悪く無い。定評のある赤いポインティングデバイスはそのままだ。SSDによりバッテリーの持ちは4時間(カタログ値は9時間とあるけど)ほどになったのも嬉しい。
 何よりもキーボードと14型画面がそのままで1.2kgまで重量ダウンされているのは好ましい。とにかく大きさのわりに軽いのだ。HDDの替りにSSDが換装されているのも軽量化(とバッテリー長時間駆動)に貢献している。

 商品パッケージに梱包されているぶつは呆気ないほどさっぱりしている。本体とAC電源と有線LANアダプターだけだ。マニュアルはA3サイズの折り込みだけ。
かつては分厚いマニュアルとか、CDとかが同封されていたののだが。
 そういえばメーカーの製品サイトの宣伝や解説もかなりあっさり系になっているようだ。説明を読みたくてもコンテンツがない。

 マイクロソフト・オフィスや他の重いアプリケーションもデスクトップ並にサクサク動くことは確認できている。かねてよりThinkPadは7−8台使い続けてきたけれど、今回のX1 Carbonは特筆すべき秀逸な仕様である。
 しばらくモバイルノートとして愛用マシンになるのは間違いないようだ。


従来の接続機器を使いたい場合はサードパーティのツナギガジェットがある。千円未満で入手可能だ。