サイエンスとサピエンス

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国生み神話の原点 沼島

 古事記日本書紀伊邪那岐伊邪那美が海水からとりいだしたる最初の島は「おのころ島」だというが、その島は淡路島ではなく、そのお隣りの周囲10kmの孤島「沼島」だというのを最近聞き知った。
 そんな島はみたことも聞いたこともなかったので、ネット観光でめぐってみよう。

こちらに観光ガイドがある。
http://www.city.minamiawaji.hyogo.jp/index/page/4d35e49b9b1a668d86364fa42375be68/

 「沼島=おのころ島」説によると古代海洋種族=海人族の国づくり神話を換骨奪胎するかたちで、記紀神話が作り出されたのだとか。巨大な陰陽石がある沼島は瀬戸内の重要拠点であり古代の信仰の場であった。
 上立神石と下立神石がそれである。これが伊邪那岐伊邪那美が建てた「天の御柱」だという。立石の岩信仰は野本寛一氏の研究書『神と自然の景観論』に詳しい。
 海人族の本拠が淡路島であり、その信仰の場として沼島があったというのは、いかにもありそうな話である。



より大きな地図で 兵庫県南あわじ市沼島 を表示

 全校生徒25名の沼島中学校もヨロシクねー。

古事記・日本書紀を歩く JTBキャンブックス

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神と自然の景観論 信仰環境を読む (講談社学術文庫)

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