サイエンスとサピエンス

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竹島問題と出雲神話

 無責任日本一の発言をする。竹島問題は日本古代史から解決すべきである。
それは図らずも領土共有化という国際法上ありえないソリューションに逢着する。

 そのアホなロジックをじっくりと玩味いただこう。
出雲人は伽耶ピープルであった。その原典は記紀に記載されている。いかなる朝鮮の古文書よりも古い起原を持つのが記紀古事記日本書紀である。朝鮮正史の三国史記は12世紀のものだ。*1
 その祭神は須佐能の尊であるが、記紀には朝鮮半島のソシモリから来訪したとある。
よって出雲人(大まかにいえば島根県民)は、伽耶人の末裔である。
釜山地区は古代には伽耶であり、出雲と一体的な「国」であった。
 有名な国引き神話もこの地が朝鮮半島と一体的な「国」=倭を形成していた可能性を裏付ける。
 竹島は島根と伽耶の中ほどにある。
故に、竹島問題はこのような古代史的な解決が勧奨されるのである。

 ざっくばらんに言えば、島根地区と釜山地区との人民の差はあまりない。よって両地方の共有地として管理する。国家介入はしない。国に帰属はしないものとする。


 グーグルマップでは竹島ウルルン地区にされてますなあ。声がデカイ方が勝つのですよ。


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【参考】石母田正の本書を査読して出雲神話の深い意味を知りましょう。

神話と文学 (岩波現代文庫―学術)

神話と文学 (岩波現代文庫―学術)

*1:朝鮮史の文献は記紀よりも古いものが残存しない