古代中国の青銅器に登場する饕餮(とうてつ)の顔貌をなんとか把握したいという厳粛な動機で再チャレンジです。牛の顔をした怪異な神です。白川静によれば異民族の神を殷が守りの神として扱いだしたらしい。
どれがまなこで、どれがツノだかわかりますか?
苦労してエッジ処理したんですが、オリジナル画像のほうがわかりやすいかもしれませんねえ。
ぜひ饕餮について知りたいという奇特な人はこちらを読んでから、白川静の本にあたってみてください。
- 作者: 白川静
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2003/01/25
- メディア: 文庫
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紋様としての獣面の考察についての決定版。線画に写し取っているので、どのような面構えなのかは手に取るように理解できる。
そもそも饕餮というのはトラやイヌワシなどの獣面を文様化したものであるというのはこの書で知った。とくに角のあるシカや牛などの獣が獣面紋のメインキャラとなったそうである。
- 作者: 林巳奈夫
- 出版社/メーカー: 吉川弘文館
- 発売日: 2004/06/01
- メディア: 単行本
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