後藤新平を尊敬する台湾人は多いそうだが、東京市長であった後藤新平は元来衛生局長であり、医師だった。しかし、彼の名声は先見的かつ先駆的な都市計画家の業績にある。
ほぼ同時代人で都市計画を創始した人物はパトリック・ゲデスだ。彼の出自は後藤新平にそれによく似ている。とくに瞠目するのは、都市を生物集合体と考える視点というのが根底にあることだろう。
というわけで、今回はゲデスの『進化のなかの都市』(1915)を参照しておくことにする(読んだことないけど是非に読みたい本ということで)
タイトルが素敵ではないか! 都市は微生物のコロニーのように彼らには見えていたのではないか?
ゲデスの策定した都市計画図(上図)は今日のそれとほとんど同じ様式に見える。
原著はDLマーケットで入手できる。
Patrick Geddes 『CITIES IN EVOLUTION』(原著英語版)pdf
かのルイス・マンフォードはゲデスの弟子ということで。
- 作者: ルイス・マンフォード,生田勉
- 出版社/メーカー: 鹿島出版会
- 発売日: 1974/05/25
- メディア: 単行本
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さすが翻訳大国日本!あいにく絶版だが1980年台に出版されている。
- 作者: パトリック・ゲデス,西村一朗
- 出版社/メーカー: 鹿島出版会
- 発売日: 1982/10
- メディア: 単行本
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