南米チリのマグニチュード8.2の地震は、幸い大きな被害を太平洋諸国にもたらしはしなかった。
しかし、2014年になってからも太平洋のプレート活動は活発であることを示したといえよう。
以前のブログで提示したグラフを再掲しておく。
M>8の地震の1970年以降の発生状況だ。
2010年以降の地震活動の頻度変化は明瞭だろう。
地震発生場所の地理的な分布を示しておく。紫色は1970年頃に起きたものが多い。
M>7超でも同様だ。2010年台は地震銀座状態ともいえよう。
発生場所は、太平洋の北東アジア側と南米側(ほとんどチリ)の偏っている。この傾向は顕著だと思える。
火山爆発と比較してみよう。1980年以降の火山噴火の時系列グラフだ。VEIは火山爆発指数である。
2010年代、大爆発というほどの噴火もなければ、頻度もそれほど目立った変化があるわけでもない。そうは言いつつもVEI=4クラスの噴火が3回発生しているのは注意しておく。
北半球の平均気温の上昇率は2010年代にサチる傾向が出ている。もとより、地震や火山活動とどのような関係も明らかではない。
西暦536年の謎の大噴火と地球寒冷期の到来 (DIS+COVERサイエンス)
- 作者: 河合潤
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2014/02/07
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る