近江八幡のアウトサイダーアート(outsiderart museum)の美術館「ボーダレス・アートミュージアム NO-MA」に行ってみた。
日本で十年以上の歴史をもつアウトサイダーアートの常設施設だ。
近江八幡駅からバスに乗ること20分ほどで美術館に到着する。バスの運転手さんも知らない場所だったのが意外。
ここは古くから、悲劇の武将豊臣秀次の縁故の城下町であった。近所にはメンタムの近江兄弟社もある。基督教伝道師で建築家のヴォリーズの所縁の土地だ。つまり、近江八幡は早くから基督教が根づいている町でもあった。
付近は景観保全地区になっているらしく、黒塀の風情ある街並みに囲まれている。
NO-WA美術館自体もそのような建物の一つを活かした民家だ。閑散としているかと思いきや、二十人くらいの見学者がいた。当日は「スーパーワールド オン ペーパー」という二人の作家展であった。
社会福祉法人の運営によるアウトサイダーアート展示が近江八幡市という特色ある地方都市に置かれている。その意味を噛みしめた時間であった。
ボーダレス・アートミュージアムNO-MA10年の軌跡 ―境界から立ち上がる福祉とアート―
- 作者: ボーダレス・アートミュージアムNO-MA,アサダワタル,-
- 出版社/メーカー: 社会福祉法人グロー
- 発売日: 2014/06/04
- メディア: 単行本
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