特許法の第32条は特許を受けることのできない発明を規定している。
通例は第32条というとアダルトグッズ法とか呼ばれ、
「公の秩序、善良の風俗又は公衆の衛生を害するおそれがあ. る発明については、第29条の規定にかかわらず、特許を受けることができない。」という規定になっている。現在はそれだけである。
第32条には面白い過去があった。
昭和50年時点では、もう一つ「原子核変換の方法により製造すべき物質(以下,原子核変換物質と略す)の発明」という条項があった。
つまりは、原子力研究に関わる発明は認めないのだ。これは被爆国の日本だけの指定であった。
始めに読んだ時は錬金術が禁じられているのかと思った。
原子力とアダルトグッズ、日本的な組合せだ。
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