ワークマンのファン付き作業服は暑い季節のアウトドアワーカーには欠かせないものになりつつある。
これらはバッテリー駆動であることは言わずと知れたことだろう。
当然ながら、ファンを回すモーターも電力供給する二次電池も発熱している。
冷却効果は人体の気化熱を促進することで生じている。水分の蒸発を促進して、その際の気化熱を奪うことが涼しさをもたらすのだろう。
であるが、これは外気に熱を発散することになっているはずだ。ファン回転の熱と人体の熱がそれである。つまり、外気をあたためているわけですな。
たとえばの話し、一万人が東京ドームで真夏にファン付き作業服をフル稼働すれば、ドームの気温はけっこう上昇することになるであろう。言い換えれば地球温暖化にちょっぴり貢献しているのですな。
個別最適は全体最適にはならないようだ。
では、もっと自前主義を徹底してファン付き作業服に発電のための太陽光発電パネルを装着して、そのエネルギーでファンを回せばどうであろうか?
クリーンエネルギーの発想である。
これも、自分はうっすらと期待外れとなるだろうと思うのだ。
太陽光パネルは「黒い」。太陽光の一部を電力に変換はしてくれであろう。だが、パネル自体が熱せられる。黒いクルマのボディが真夏のカンカン照りで灼熱状態になるのに似て、パネルをまとった作業者はあっちっち状態になるに違いあるまい。ファンで冷やされると同程度がそれ以上に熱せられるのではあるまいか?