カエサルの「ガリア戦記」、チャーチルの「回顧録」、トロツキーの「ロシア革命史」、あるいはナポレオンの「セントヘレナ日記」やトクヴィル「二月革命の思い出」などを加えても良いだろう。
そして、日本にはこれらに該当する書はないと思う(どうでしょう?)
こうした優れた政治家たちの手記や史書が読むに足る書籍であることは、何を立証しているか?
彼らのやはり状況認識の視野の広さ、把握の精度とそれらの記憶と言語化脳力が卓越していたからだというほかないのではないか?
単なる優秀な歴史家や政治家という人種から一頭地を抜くから事を為したとも言えよう。行動する頭脳人であり、恐るべき人心掌握術の大家であり、果断な判断力と強靭な意志といったものを兼ね備えたエリートの見本といえる。
日本の政治教育に取り入れるべきではないか?
- 作者: カエサル,近山金次
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1941/02/05
- メディア: 文庫
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- 作者: ウィンストンチャーチル,Winston Churchill,毎日新聞社,毎日新聞=
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2001/07/01
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- 作者: トロツキー,藤井一行
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/07/14
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- 作者: ラスカーズ,小宮正弘
- 出版社/メーカー: 潮出版社
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- 作者: アレクシス・ド・トクヴィル,喜安朗
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1988/01/18
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凡庸な人物にはなかなかパワーゲームをのりこなせない。日本の政治は腹芸と根回しの繰り返しだから凡庸な人物でも政界のドンになれる。
それとカエサルやチャーチルらは激動の時代をしのいだ人だ。トロツキーやトクヴィルも途中までははまり役だった。ナポレオンは言うに及ばずだ。