サイエンスとサピエンス

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卓越した政治家たちの名著

 カエサルの「ガリア戦記」、チャーチルの「回顧録」、トロツキーの「ロシア革命史」、あるいはナポレオンの「セントヘレナ日記」やトクヴィル二月革命の思い出」などを加えても良いだろう。
そして、日本にはこれらに該当する書はないと思う(どうでしょう?)

 こうした優れた政治家たちの手記や史書が読むに足る書籍であることは、何を立証しているか?
 彼らのやはり状況認識の視野の広さ、把握の精度とそれらの記憶と言語化脳力が卓越していたからだというほかないのではないか?

 単なる優秀な歴史家や政治家という人種から一頭地を抜くから事を為したとも言えよう。行動する頭脳人であり、恐るべき人心掌握術の大家であり、果断な判断力と強靭な意志といったものを兼ね備えたエリートの見本といえる。
日本の政治教育に取り入れるべきではないか?

ガリア戦記 (岩波文庫 青407-1)

ガリア戦記 (岩波文庫 青407-1)

第二次大戦回顧録 抄 (中公文庫―BIBLIO20世紀)

第二次大戦回顧録 抄 (中公文庫―BIBLIO20世紀)

ロシア革命史〈1〉 (岩波文庫)

ロシア革命史〈1〉 (岩波文庫)

セント・ヘレナ日記抄

セント・ヘレナ日記抄

フランス二月革命の日々―トクヴィル回想録 (岩波文庫)

フランス二月革命の日々―トクヴィル回想録 (岩波文庫)

 凡庸な人物にはなかなかパワーゲームをのりこなせない。日本の政治は腹芸と根回しの繰り返しだから凡庸な人物でも政界のドンになれる。
 それとカエサルチャーチルらは激動の時代をしのいだ人だ。トロツキートクヴィルも途中までははまり役だった。ナポレオンは言うに及ばずだ。