1930年代ポーランド数学者のたまり場とくれば「スコティッシュ・カフェ」です。バナッハ、マズール、シェルピンスキー、ウラム、シュライエルらルヴフ学派の数学者たちが集った。
ルヴフ学派の数学者の談論風発の場だったのです。
そして、ここで議論された問題集が「スコティッシュ・ブック」ですね。193の問題の内訳はウラムが60,マズールが47、バナッハが23だと志賀浩二氏が言っています。
ナチの侵攻でポーランドの知識人は根絶やしにされます。ユダヤ人もそうですが、ナチ・ドイツはポーランド文化を意図的に殲滅しようと図ったのだそうです。バナッハはなんとか生き延びるですが、占領時代にシラミの培養をさせられていたそうです。
一時にせよ光輝を放った場所と時間が、やがて悲劇を迎えるポーランドにあったというのは慰めになると同時に、遥か東方の国民の関心をひきつけもします。
調べてみるとこの場所にあったらしい。
- 作者: R.カウージャ,志賀浩二
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