現代社会の時事問題を眺めて思うのは、逸脱行為と逸脱者の種類の多さだ。
それを一括りに論じることを許さない風潮もある。LGBTとサイコパスは絶対同じ分類に仕分けしてはないらないのだ。
そうした時流を念頭に置いて、どのような種類の大分類があるかを考えてみたい。
ここでの「逸脱」はいい悪いを含んでいない。ただただ世の常ならぬ人のことだ。
法的な逸脱。犯罪常習者などの完全なアウトローや半ぐれ
精神の逸脱。識字障害や学習障害など特別な精神的な機能の不備
私的な逸脱。無害な妄想や(家庭内の事情を含めて)引き籠りやホームレス
有能な逸脱。突き抜けた成功者やセレブで自己過信にある状態の人
こう記載してきても、どうも上手い仕分けはできない。
「普通である」「人並みである」という考え自体が役に立たない社会になったという感慨を抱かざるを得ない。
尋常ならざる人びとが世の中に支配的になりつつある。つまりは、多く人びとが逸脱者であり、本当に平均的で世の習いに従順な人びとの姿を圧倒しかすませているのだ。