蝦夷とアイヌと現日本人の関係は、かなり入り組んだものらしい。
しかし、結論からいえばこの三者は排除しあう別々な人々というよりは混血が進んでいったんだろう。
孤独な旅人と柳田国男が評した菅江真澄の記録には津軽にアイヌ人が住んでいる記述がある。緩やかにアイヌは本土から引き下がりながら、血は内地人にも残していったのであろう。
大半の日本人男性には脛毛があり、これは大陸系の民族にはないものだ。縄文人(そんな括りが意味が無いかも)と弥生人はマージしていった。
なにしろ日本文化はその言語をみてもなんでも吸収する文化だ。折衷していく文化だ。これはこの2千年の間に起きたことを反映しているのだろう。
- 作者: 工藤雅樹
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2005/10/11
- メディア: 単行本
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