サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

東北文化の源流

 蝦夷アイヌと現日本人の関係は、かなり入り組んだものらしい。
しかし、結論からいえばこの三者は排除しあう別々な人々というよりは混血が進んでいったんだろう。
 孤独な旅人と柳田国男が評した菅江真澄の記録には津軽アイヌ人が住んでいる記述がある。緩やかにアイヌは本土から引き下がりながら、血は内地人にも残していったのであろう。
 大半の日本人男性には脛毛があり、これは大陸系の民族にはないものだ。縄文人(そんな括りが意味が無いかも)と弥生人はマージしていった。
 なにしろ日本文化はその言語をみてもなんでも吸収する文化だ。折衷していく文化だ。これはこの2千年の間に起きたことを反映しているのだろう。


古代蝦夷の英雄時代 (平凡社ライブラリー)

古代蝦夷の英雄時代 (平凡社ライブラリー)