サイエンスとサピエンス

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中国が気象操作技術の先進国になる日

 冬場の大気汚染と夏場の少雨で苦しむ中国が遮二無二に突き進む工学的な回避方策は「気象コントロール」である。
 欧米や日本などより進んだ気象コントロール装置を大々的に開発する可能性も十分ある。
 気象SFの名作ベン・ボーヴァの『天候改造オペレーション』のように嵐を制御するだけではない。
 それがもたらすのは、周辺国への公害の撒き散らしかもしれない。緩やかな拡散ではなく、日本上空への送出である可能性もありえる。臨海部の都市圏に強力な高気圧を発生させ、黄海に低気圧を生じさせる。そうれば速やかに汚染状態が東側に押し出されるだろう。
 あるいは、日本に来るはずのモンスーンの湿潤な大気の横取りかもしれませんな。湿舌を北方に張り出せるような方策を実現する。そうれば北京周辺に雨が降りまくる。列島の梅雨前線は生まれなくなってしまうやもしれない。

 お隣の大国は自然を支配することを今なお権利と信じる共産主義の末裔だ。何をシてくれるか分からない。

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【参考書】一昔前の日本人気象学者の楽しい夢想の専門書である。