サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

ドデカスケールの時代はいつ?

 現在のところ、ITや情報通信関係で使う大きさの単位は「テラ(T)」である。ハードディスクはテラバイトの容量のものが入手できるし、それを内蔵したパソコンも多い。
 つい先日まではギガ(G)10^9台のディスク容量であった。いまだにメモリーはGクラスだけれど、スーパーコンピュータではTバイトメモリは当たり前だろう。
 しかし、社会全体で見るとなると「エクサ(E)」10~18という単位も使用されだしている。次世代のスパコンの演算性能はエクサフロップスだといかいう。
 エクサの先はどうなるかは、ある程度まで決まっている。
これらの数の接頭語はSI単位系で決められたものだ。ギリシア語に由来する。

「ゼタ」はギリシア語の「hepta=7」に由来するのだろう。「エクサ」が「6=hexa」から来たようにだ。六角形をヘクサゴンというのは知っている人も多かろう。ペタの由来が「5=penta」であり、ペンタゴン=五角形となると社会常識の範疇になる。

 問題はその先、つまり、ヨッタの先である。ギリシア語の数詞はエンネア、ヘンデカとなる。そして、12を意味するdodecaにたどり着く。
 これを容量単位とするディスクは「ドデカバイト」と呼称される可能性がある。名は体を表す、だ。10^36バイトの容量ということだ。
 ドデカクラスの情報通信基盤が実現してこそ、ビックリデータが生きると予言しておこう。


 容量単位ではなくシリコンチップ上のトランジスター数をカウントしたムーアの法則がある。