サイエンスとサピエンス

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時間SFテレビシリーズの欠作

 アメリカのTVシリーズで大人向け時間SFものの最初の話題作はアーウィン・アレン監督の『タイムトンネル』 (The Time Tunnel) であろう。1968年から30作ほど放映された。
 若き科学者トニー・ニューマンとダグ・フィリップスのタイムスリップものだが、途中で製作打ち切りになったので二人ともエンドレスな時間旅行者になってしまった。それでも出だしから数か月は好調で人気を博したらしい。
 マレー・ラインスターというマイナーSF作家の翻訳本(創元推理文庫)もあった。
 マンハッタン計画NASAの月探査プロジェクトの影響が随所にあるが、この作品がキッカケになって、生まれたシリーズに『宇宙家族ロビンソン』や『巨人の惑星』などがある。
 しかしながら、物語の普遍性と面白さでは同時期の『宇宙大作戦』(Star Trek)に見劣りする。何しろこちらは白人しか登場しないし、英米中心史観なのだから。

 その英米中心史観を理解する上で、日本では放映されなかった「エピソード4」と「エピソード17」を是非、YOUTUBEで鑑賞していただきたい。欠作であるのは間違いない。


「エピソード4」は パールハーバーである。



「エピソード17」は南硫黄島が舞台だ。