サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

オーグスチンの法則

 航空宇宙産業で成功した企業家が皮肉るアメリカの官僚主義ジョーク集。

第1の法則  
「雌豚の耳で絹の財布を作ることはできない」と諺では言うが、まず絹の雌豚を作れば
可能になる。お金についてもまったく同じことが言える。

第2の法則  
今日が明日の半分の輝きしかもたないのであれば、今日は昨日の三倍の輝きをもたな
くてはならないはずだ。

第3の法則  頂点を極めた怠け者はいない。

第4の法則  広告宣伝ができるほど余裕があるならば、広告宣伝をする必要はない。

第5の法則  
生産に携わる人々の一割が全体の三分の一以上を産出している。人数を増やすことは単に平均産出量を減らすことにすぎない。

第6の法則  
ハングリーな大ほど獲物をよく捕まえるが、もっとハングリーな大ならばもっとたくさん獲物をとる。


 ...てな「法則」を50個ほど解説しているビジネス奇書だ。アメリカではかなり話題になったが、日本の訳本は埋もれた。
 日本人にはこの手のジョークは受けないのだろう。

 でも、以下のような法則なら頷く人もいるだろう。

第8の法則  
費用見積責任者の大学での四年間を無駄なものにしているのは、小学五年生程度の算数能力である。

第11の法則  
もしも地球の自転速度が二倍になれば、管理者たちは今までの二倍のことができるようになる。もしも地球の自転速度が二〇倍になれば、すべての管理者はふっ飛んでいなくなるから、一般の社員たちは今までの三倍のことができるようになる。

第13の法則  
アメリカには成功したビジネスがたくさんある。また多額の報酬を得ている役員もたくさんいる。この二つを一緒にしないことが企業経営の政策である。

 次の14番目の法則などは30年前の製造業の経営者が電子化の流れに畏怖感を持っていたことを物語る。

第14の法則  
西暦二〇一五年以降は航空機墜落事故はなくなる。また離陸することもなくなる。なぜならばエレクトロニクスが航空機の全重量の一〇〇%を占めるからである。


オーグスチンの法則―ビジネス界の現実はジョークと紙一重

オーグスチンの法則―ビジネス界の現実はジョークと紙一重