サイエンスとサピエンス

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小栗判官

説経節は日本中世の民衆文化遺産である。中世の放浪芸人の話芸である。
それが江戸期以降、定着化する。その過程で浄瑠璃文楽、歌舞伎といった伝統芸に
それらの文化的血脈が流れ込んでいる。
漂泊民の語る異界のハナシ、と聞くと何やら摩訶不思議な物語りを想像するやもしれぬが、その通りなのである。

さんせう太夫考―中世の説経語り (平凡社ライブラリー)

さんせう太夫考―中世の説経語り (平凡社ライブラリー)

説経節―山椒太夫・小栗判官他 (東洋文庫 (243))

説経節―山椒太夫・小栗判官他 (東洋文庫 (243))

 漂泊民の神々は、かれらを世俗のタミヤ権力から庇護し、生活の算段を話芸という形態で与えもした。