サイエンスとサピエンス

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メガロポリス性高気圧の存在仮説

 東京のようなメガロポリスには都会性高気圧が生じているのではないだろうか?
メソスケールでの亜熱帯高気圧が都市の発生する熱で定常的に存在しているという仮説である。
 なぜこんなお笑いネタ仮説を提示するかというと、東海や東北、上越など隣接する他地域で雨や雪なのに関東が晴れることが多いような気がするためだ。おまけに台風も避けてとおることが多いような感があるし。

 調べてみた。気象庁の統計情報を使う。東京(霞が関あたり)を観測地点にしよう。
横軸は西暦である。ものによっては百年以上のデータがある。

まず、年間の日射時間の変化だ。縦軸は時間数の総和。
案に相違して、やや減っているような気がする。

よく知られているように、都心の乾燥はどんどん進んでいる。100年前は湿潤な場所だったが、いまはカラカラだ。20%近く減少している。縦軸は湿度。


年間降水量はかなりランダムに推移している。これは局所的な集中豪雨が増えているせいであろう。縦軸はmmだ。

全天の日射量は微増傾向にあるようだ。

 こうした事実から、ヒートアイランド化はカラカラ乾燥化とともに日射量も増やしている。だが、降水量は減らず、スコール的に豪雨が襲う。

乾燥化した亜熱帯的な変な気候を東京メガロポリスは創り出しているようだ。