サイエンスとサピエンス

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西高東低の日本の医学研究の国際的受賞歴

 日本の医学研究の地域性を国際的な医学の3つの賞「ラスカー賞」「ガードナー国際賞」「コッホ賞」を出身校で比較してみた。近畿圏の圧倒的な強さが浮き彫りになる。
 京大のアカデミックな雰囲気はよく知られているけれど阪大や神戸大との切磋琢磨もその強さに寄与していそうだ。

 つまり、近畿においては、レベルの高い複数の大学が交流しつつその独自性を維持しているからではなかろうか? 北海道、東北、関東では多様性や独自性がなく、一極集中型になっているせいではなかろうか。

ラスカー賞アメリカ) 6人中5人が近畿系
  花房秀三郎 阪大
  利根川進  京大
  西塚泰美  京大
  増井禎夫 京大
  遠藤章 東北大
  山中伸弥 神戸大

ガードナー国際賞(カナダ)  9人中6人が近畿系
  石坂公成  東大
  石坂照子  東京女子医大
  利根川進  京大
  西塚泰美  京大
  増井禎夫 京大
  小川誠二 東大
  森和俊  京都大学工学部
  山中伸弥 神戸大
  審良 静男 阪大

コッホ賞(独) 6人中3人が近畿系
  利根川進 京大
  谷口維紹 東大
  長田重一 東大
  審良 静男 阪大
  河岡義裕 北大
  山中伸弥 神戸大

ノーベル賞の周辺―福井謙一博士と京都大学の自由な学風

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