サイエンスとサピエンス

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主要国の国力の可視化例

 G8であるCanada, France, Germany, Italy, Japan , Russia, United Kingdom, United Statesにインド、中国、韓国を加えたグループを主要国としておき、その国力を可視化してみよう。

 その前提はこれら11ヶ国の陸地面積(Area)とGDPを採用する。そのうえで、このG11について面積の平均値とGDPの平均値を算出して、規格化する。
 日本の国土面積÷G11の平均国土面積、日本のGDP÷G11の平均GDPのように無次元化する。これで相互比較がしやすくなる。
 
 その結果を表した。人口と国力(Power)の列を追加している。Powerの定義は簡単である。
(規格化した)面積×(規格化した)GDPである。その大きい順に並べている。*1

 上表をグラフ化する。面積を横軸にし、縦軸にGDPをとっている。この並びは右側からPower=国力の降順である。つまり、長方形の面積が大きい順である。
ここでのスケールは厳密値である。

 さて、日本など先進国の第二グループはどこにあるかというと右隅に固まっている。
下図がその拡大図である。

 日本は国土に比してGDPが突出した奇矯な国であることがわかる。韓国は国力比でみれば1/20でしかない。
 他方、国土とGDPがそこそこの大国群はアメリカ、中国、ロシア、カナダ、インドだ。カナダは核武装しておらず、人口も希薄ではあるが、温暖化が進めば大国化する潜在力はある。
 中国は国力比でみれば日本の10倍ある。かつての日中戦争でもそうだが、マンツーマンで正面きって戦っても勝てる相手ではないのは歴然としている。

*1:ここでのGDPはやや古いデータである