サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

ドイツの巨大な隕石孔とモルダバイト

 『鉱物』なる学芸文庫の12月新刊を読み終わったとこだ。この書籍、どうぶつ社の『宮沢賢治はなぜ石が好きになったのか』の復刊だとある。専門家の本としてはなかなか滋味豊かな書物だ。
 そこに「モルダバイト」という特殊な天然ガラスの話が出ていた。チェコモルダウ地方で産出される鉱物だが、巨大隕石の落下による副産物だとある。
 また、産出量が少ないので高騰しているという。
 ここで思い出したのがヨーロッパの巨大隕石孔の調査結果だ。
たしか、ドイツにはネルトリンガー・リースという盆地があり、縦横20キロくらいだ。そこは1450万年ほど前の巨大隕石の残した地形だ。
モルダバイトの形成時期も同じ頃だとされている。
 チェコからは100キロ程度離れているが、衝突時のインパクトがここまで及んだということであろうか?



隕石―宇宙からの贈りもの (科学のとびら)

隕石―宇宙からの贈りもの (科学のとびら)