2012年6月に名古屋大学の研究チームがNature誌に775年に起きていた宇宙線飛来の発見を報じた。屋久杉の年輪からその炭素14の異常が775年にあった事実を突き止めたわけだ。
それがどれくらい強烈だったかはわかならないけれど、英国、ドイツや日本の古記録に天空の虹のような輝きが残されているという。太陽が発生源でその影響は地球規模だったのだろう。地球が一回転してるので数日間は継続したわけだ。
それでは、もっと強烈なガンマ線が地球を襲ったらどうなるだろうか?
幾人かがその結果を予測している。
自分はコンピュータやマイコンのメモリのソフトエラーをとくに心配している。いわゆるビット化けである。実際は普通の出来事であります。
各チップはその修復対策、ある程度のエラー検出と修復は標準装備している。
それでも、エアラインで時折、航空制御システムに異常を引き起こし、意図せぬ急降下などを引きこしたりしている。でも、それはノーマルな磁気嵐などでの平均的な太陽活動のもとでのお話しだ。
775年の宇宙線バーストが直撃したら、現状のコンピュータやマイコン、情報通信ネットワークがどのような痛手を受けるか、誰も評価できていないというのが、本当のところなのではないか?
なににせよ現代文明はIT頼りの初めての存在で、過去の参考事例などなにもないからだ。
出来ることは、練習問題程度のガンマ線バーストが一時的に飛来して、教訓事例を残してくれるように祈るだけである。
神よ!最初は小さな試練を弱いガンマ線をお与えください!
【参考文献】
ジョン・キャスティのXイベントの3番目のシナリオがそうだ。