サイエンスとサピエンス

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どうして民主的リベラルの政治はふらつくか

民主党政治は方針が定まらず右往左往する。安定していない。決断できない。
右派政党の主張のアンチしか内政面では政策が打ち出せない。
国民経済はグローバル化に従うべきであり、自由主義的経済の国際協調は基本である。

 どの国の民主リベラル政党の政治は似てきている。これはどうしてだろうか?
その支持層が多様であることに由来すると考える。人種や宗教の差別なし。
海外との自由交流促進。LGBTオーケー。産む産まないの自由。未婚、問題なし。
身体や精神障害者は平等。環境問題は優先事項。経済的弱者は救うべし。
戦争は回避、学問の自由と研究の保護...等々を吸い上げている権益母体が幾層にも
編み上げられて民主リベラルになる。個々の権利主張はお説ごもっともなのだ。

それらが無思想、無定形に寄せ集められるたごった煮状態を考えよう。
 
 どうしても大きな政府を目指し、税金を上げ、移民を受け入れ、高度福祉と義務教育を進める。他国との協調と国際機関との連携を重視する。よって、大きな政府と統治機関に膨れ上がる。
 その政策立案と実行主体には、組織内部での見解の不一致、政策のまとまりのなさ、多様な主張を受け入れるが故に遅延と矛盾と朝令暮改が起きる。
 他国との協調と国際機関との連携を重視すると国民の一部の利害とアンマッチも起きるだろう。
 これは、素人が考えても、どーしてもそうなるだろう。だからこそ、民主的リベラルが主導する政治はふらつくのだ。これを朝三暮四の朝令暮改の政治と自分はそう呼ぶ。

 

【参考文献】

 これは昔、カール・シュミットが主張したことを平板に焼き直しただけだろう。民主リベラルあるいは政治的ロマン主義、つまり無節操な政策に対するより深い批判と分析は、彼の本を参照していただくのがよい。

 あの独裁者ヒトラーを生みだす状況を語ってくれる。

 

政治神学

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